■音源
トッペンカラコの唄語り―反戦編
坂本峯義(ミネ)/八月の記憶
一 怪物がやって来た
二 ドンパン地獄節
三 父親を見送る少年
四 苔のむした地蔵様
五 俺の目玉
六 母の誕生日
七 チビチリガマ
八 花岡事件
九 秋の風鈴
1000円 ライヴ会場で販売
FSR-011 CD-R
2011/09/18/001~030
2012/02/26/031~050
●録 音
2012年9月9日 東京・高田馬場で
スタジオライヴ録音
●リリース
2012年9月18日 LiveBloomin'vol.11
「八月の記憶」於 OKUBO ハラッパ蓬
企画・制作:小林直樹/フルスイングレコード
この音源はCD-Rによる手作り音源です。
再生不可など不良品の場合はご連絡下さい。
トッペンカラコの唄語りによる「八月の記憶」
2011年9月9日 坂 本 峯 義 ( ミ ネ )
トッペンカラコとは、昔話で話の最後に言われる文句です。それは私が生まれ育った東北・鳥海山麓の村だけという地域限定の文句で、ちょっと南に行くと、ドンペカラコ、北に行と、ドントハウイと言うようです。
私は子供の頃、祖母に昔話を聞いて育ちました。その真似を今やっているのですが、とても祖母のようには、出来ない。抑揚のつけ方がすごくて、まるで歌のようなんですね。それが私には出来ない。ならばいっそのこと歌にしてしまえ、と思って始めたのがトッペンカラコの唄語りなんです。またトッぺンカラコを話の終わりだけでなく、始めにも言うことにしました。
その祖母が言っていた事なんですが、八月のお盆になると地獄の穴が開くと・・・穴の中では火がメラメラと燃えていると・・・嘘をついたり悪い事をしたりすると、その穴に落ちるぞと・・・おどされたものです。
物心がついて、広島と長崎の原爆を知った時に祖母が言っていた地獄の穴と結びつきました。しかし同時に大問題が起こったのです。地獄の穴に落とされたかと思えるような、原爆で亡くなった人達は何ら悪い事をしていない。なのにどうして、そんなひどいめにあわなければならないのか。それから反戦、反核、反差別へと繋がっていきました。
この音源では、その思いをトッペンカラコの唄語りで表現してみました。